東寺

連休三日目。東寺に行って後の時間次第で京都国立博物館にでも行こうかと。新幹線の切符は買ってないので何時に帰るか考えながら行動。去年はドアのところに地べたに座って帰ったけどあれをまたやるのかと思いつつ。こんなんなら計画的に行動すればいいのにね。決めたのが3日前なのがどうしようもない。
東寺。新幹線に乗ってても大阪方面向かって左側に五重の塔が見えるんだけどそこですね。大学の友達から東寺は何度でも行きたいという評判を聞いてたんだけど、嘘偽りありませんでした。南大門を入っただけですごい良いところに来たって感じでもう嬉しくて。当たり前だけど歴史の積み重ねでこういう空気ができてるんだろうね。いろんな人がここで何かを得たり残したり。おれは新横浜が好きじゃないし他にも何かきれいに見せようとしてるとこは好きじゃないんだよね。お台場とか。理想だけで哲学も信念もなければそういうのは押し付けだろって思うので。何事も気持ちの強さが人を惹き付けるんだと思う。
連休中だけの特別拝観を3ヶ所でやってて宝物館、観智院、五十塔をそれぞれ見てまわる。宝物館には千手観音像があって昭和初期に食堂の火事で燃えてしまったものを復元させたらしいんだけど、大きさとか様式とか素晴らしいんだけど置いてある場所に多少違和感を感じたかな。食堂も復元されてるんだから元の所に戻せばと思うんだけど。あとで食堂に入ったらそこには一緒に燃えてしまった四天王像がそのまま残ってて腕とかは落ちちゃってたけど顔とか残ってて完全に炭になってた。こうなるともうさすがに戻すのは無理だろうね。観智院は密教様式の仏像がたくさんあってななかなか面白かった。奥に愛染明王像ってのがあってそこに煩悩のおさえ方とかいう張り紙があって自分的に痛い事がけっこう書いてあったのでそれのコピーをいただいてきた。心に留めますよ。あと宮本武蔵もここで滞在してたらしくて武蔵が描いたっていう襖絵があったよ。二刀流の心意気を表してるんだそうな。最後に講堂、金堂をまわって五十塔へ。講堂と金堂はいつでも拝観できるみたいなんだけどここだけでも十分すぎるぐらい来る価値あるよ。例えが悪いけど宝の山って感じ。講堂の立体曼荼羅とかはほんとに圧巻ですよ。五重塔は何が特別拝観なのかと思ったら本当に中に入れてちょっとびっくり。別に塔に登れる訳じゃないんだけどね。塔の中がどうなってるのか考えた事なかったけど中にも仏像ってあるんだね。しかも壁にはびっしり絵が書いてあるし天井とか柱もきれいに飾り付けがしてあってね、ほんと意外だったけどさすがだなって感じだったわ。
最後にちょっと庭を歩いて東寺を出たのが13時半すぎ。これから博物館に移動して見てまわると何時になるかわからんので今回はこれで帰ることに。かるく昼飯食べて京都駅へ。時刻表を見たらのぞみだと新横浜までは3時間弱。当然指定席は満席でちょっと気が重くなりながら待ってるとこだまが入ってきてしかも席がけっこう空いてて、乗ってしまいました。同じ新幹線なのにこだまだと新横浜まで4時間強。まあ座れるんだから良いかと思ったけどさすがに疲れた。窓側に座ってたからよく景色も見えたんだけど掛川の手前で山の中にえらく立派なスタジアムがあったんだけど、あれってひょっとして磐田のヤマハスタジアムだったのかね。ほんとにすごいとこにあったけど。広島のビッグアーチ山陽道から見えるんだけどどこもすごいとこに作っちゃうよね。場所も資金も無いんだろうけどあれじゃ人だって行く気削がれるだろうに。