東大寺 春日大社 奈良国立博物館

連休初日。御堂筋線を難波に向かって乗ってたら「本町付近で不発弾の処理をやっているので本町駅には停まりません」とか言ってた。朝から妙なとこに出くわすもんだね。
難波から近鉄で奈良まで。途中寝てたからどのくらいかかったのかわからなかったけどけっこう早く着いたっぽい。東京から横浜までみたいな感じかね。近鉄奈良駅を出たらもう鹿のにおいが漂ってた。奈良公園東大寺の側の公園の事だと思ってたけどこの辺の地域全体が奈良公園なんだね。興福寺だとか国立博物館の脇を通ってまずは東大寺へ歩いて15分ぐらい。連休の割りには人はあまり多くもない感じで良かったかな。修学旅行生がいないからね、それだけでもありがたい。

東大寺。去年行った清水寺もそうだったけど修学旅行で行ったはずなのにまるで覚えてない。南大門をくぐって金剛力士像を見る。胸筋はすごいけど腹筋は割れてないんだなぁとか思ったり。西洋の彫刻なんかはちゃんと割れてるけど、そういう力感の捉え方ってのは
どこから来るのかね。まあ力士像ってぐらいだから相撲取りみたいなもんなのかもしれないけど。その後、500円納めて大仏殿へ。
これだけ大きい木造建築ってのはほんとに見てるだけで壮観だね。昔の人のすごさを思い知るような感じだよ。で、大仏殿に入ろうとしたら大仏の前で何かの法要をやってて正面にまわれない。まあ、法要の様子を見るのも面白いので眺めつつ斜めの角度からしばし大仏像を眺めるてから大仏殿の中をぐるっと一周。左右の奥にまた阿吽の像があってよく見ると衣服の裏地にあたる部分に絵が描いてあったっぽいのが断片的に残ってた。たぶん龍かなんかだと思うけど昔は見かけが全然違ったんだろうね。だれか復元図でも作ってくれてたら是非見てみたい。ゆっくりまわってたら法要も終わって正面にまわれるようになってたので改めて眺める。正面より斜めから見た方がいい顔してるなと思った。どうでもいい事ばかり思い浮かぶわ。
大仏殿を出て正倉院へ。向かったは良いけど土日祝日は公開してないんだって。見たけりゃ夏休みにでも来るしかないね。引き返して二月堂へ。ちょっと丘の上にあるけど途中の道もすごく雰囲気がよろしい。全然知らないけど二月堂って何かの由来があるお寺なのかね。下から見上げても趣のある建築だし上がってからの眺めも良かった。平城京が残ってた頃の眺めは格別だっただろうね。

そのまま丘づたいに歩いて野焼きで有名な若草山公園を過ぎて春日大社へ。二月堂から10分ぐらい。鳥居をくぐってちょっと歩くと人だかりができてて、おもちとかお神酒を配ってた。5月3日は年に一度の一願成就の一言祭りだったそうで、おれも絵馬に願い事書いてきた。でも願い事一個っていきなり言われても思い浮かばないよね。ちっちゃい願い事はいくらでもあるけどどうせなら大きくとか思うと。なかなか欲深い。春日大社東大寺並に広くてけっこう歩いたけど、藤の花が見頃の終わり頃でまだあちこちで咲いてた。今年は異常気象で気温が高かったから花のもちが良くないとかで本当だったらまだまだ見頃が続くらしい。でも色も褪せてなかったしきれいだったよ。あんまり花が目当てで歩いてまわる事はなかったけどこういう楽しみがあるのもけっこう良いもんだね。
表参道を逆行するように下って興福寺に行く前に奈良国立博物館へ。特別展示の「ドイツで開催された日本の考古学展」を見る。考古学なんで時代的には縄文時代旧石器時代)から古墳時代聖徳太子のちょっと前ぐらい)までで奈良と関係あるとすれば大和朝廷の時代ぐらいなんだけど、特に縄文時代から弥生時代にかけての文明の変遷具合がすごく丁寧でわかりやすく展示されてて面白かったし勉強になった。中学の頃とかこの辺の時代勉強するの好きじゃなかったりしたけどこういう感じで実物見ながら違いを観察したりしてれば違ったと思うよ。写真じゃ大きさとか色とか実感できないしね。土偶とか銅剣とか埴輪を見比べるのも面白い。結局すごい良かったからじっくり見ちゃって常設展示と合わせて2時間半以上かかった。おかげで博物館出たの4時半だし足は疲れきるし興福寺にももうはいれないだろうって事で今日は終了。法隆寺にも行けなかったけど2009年に唐招提寺の大修理が終わるからその頃にでもまた行こうかね。