fairway

ハスキンに続いてスーパーカーも解散を発表ですよ。正直ハスキンの時ほどの衝撃はなかったけどこうやっていろんなバンドが解散したり形を変えたりしてるとどうしても時代が変わるのを感じちゃうね。けっこういろんな雑誌がくくってたようにおれもナンバガくるりスーパーカーを軸にして音楽聴いてたし、思い出だとか節目がそれぞれにあるからね。
おれは大学に入ってからバイトの人達の影響もあってロックよりに流れてきたんだけど特にスーパーカーはおれにしては聴くのが早かった方で、考えてみれば一番最初に聴いたまともな邦楽のバンドだったのかも。すごく強く覚えてるのが大学1年の夏ぐらいに地元の友達が埼玉の嵐山に引っ越してそこに遊び行った帰りの電車でスリーアウトチェンジとクーラシェイカーの2枚目を交互に聴いて帰った風景なんだよね。なんかある意味物心がついた最初の記憶みたいな感じで。当時は他に比較するような物も聴いてなかったし何もわかってなかったんだけどLuckyとかポップな曲連発だし不思議な気持ち良さだなって思ってた。今、これを聴きながら日記書いてるけど改めて聴いても今のギターロックバンドのほとんどがこのアルバムの域には届いてないよね。スリーアウトチェンジは親近感とかは感じないけどすごい高いとこから音を浴びせかけられるような感覚が当時からあったかな。
その後、当時のおれに何がわかった訳でもないんだけど2枚目のジャンプアップが馴染む感じじゃなくてほとんど聴いてなくて、今でもまともに聴いた事ないんだけどそのまま2枚同時アルバムもほとんどスルーして。段々とおれの中でスーパーカーが消えかかってたんだけど、普段はほとんど行ってなかった厚木のバージンでFuturamaを試聴してね。その頃はものすごくおれ自体の気持ちが落ちてて良い状態じゃなかったんだけど、これも景色をはっきり覚えてるぐらい衝撃的だった。音楽に何かを求めたかったのもあったと思うけど、その何かが来たって感じだったかな。ナカコーのセンスがああいう表現方法に限界感じてあっさり見切りをつけたんだろうけど、でもバンドとしてはそれなりの評価をされてたギターロックをやめてよくここまで方向転換できたよね。逆に言えばこの時点でナカコーのセンスが突出しちゃったイメージはあるかもね。バンドである必要ってそれほど無いんじゃないかなって思えたし。
最初にライブを見たのはこれがけっこう遅くて2002年のフジロック。初めて見た嬉しさとかストロボライツとかホワイトサーフ〜とかけっこうアッパーな感じですごい楽しかった覚えがある。最後の曲がKarmaでそこからFairwayに流れるかと思ったらそのまま終わったんだけどおれから見てもけっこうみんな燃え尽きた感があるぐらいやってくれたからまあいいかって思った。こっちも盛り上がったし。その時のモッシュの中でかなり愛用してた初代ポリスエットタオルをなくしたんだよね。その後はいつ見たのかはっきり覚えてないけど今は無き赤坂ブリッツでやったスーパーカーのイベント。タイバンが微妙でスーパーカー自体もいまいちだったように記憶してるよ。結局ライブ見たのはこの2回だけかな。ナンバガくるりと比べると全然見てないけどそれでも同じぐらい新しいアルバムには期待をしちゃうバンドだったよ。先を進む存在だったとは思う。
でもスーパーカー解散はなんでか全然悲しいとかなかったんだけどライブに全然行ってなかったからかな。おれにとっていなくなったら困るバンドってのはだいたい良いライブするバンドだしね。ジャパンの解散についての個別インタビュー見てると、ナカコーはもうスーパーカーは足枷みたくなってるぐらいに思ってるんじゃないかって感じがしたけど、おれもそれはあるかなって思った。さらに自由に表現するんだったらナカコーはバンド組む必要ないでしょ。コーネリみたいにやった方がうまくいくんじゃないかと。
それにしても振り返ったらえらい長くなったな・・