本当の現実

こういう番組をどのくらいの人が見てるかわからないけど、NHKスペシャルイラク問題についてのドキュメンタリーを見ました。2部構成で前半がイラクに派遣されたアーカンソー州兵の1年弱の密着、後半がアルジャジーラアメリカの関係。
正直おれも嫌気がさしててイラクに関して積極的にニュースを見なくなってたけど、こういう現場の報道はいつ見ても悲しいし怖くなる。アメリカ軍だって前線の兵士はみんな自分のやってることに疑問を感じてるのに任務だから遂行して、現地でテロに合って。望んでないのに危険な目にさらされて矛盾しかないのに傷ついて。開戦してもうすぐ2年になるってのに少しも落ち着いてない。
状況がよくなってるとか言うのはアメリカ政府と日本のえせ政治家だけだし、一番責任取らなければいけない人達が最高に無責任な発言を続けるのが本当に許しがたいね。アメリカは無関心な利己的な保守層のせいで大統領選挙もふいにしてるし、もう誰が悪いのかわからないよ。ニューヨークは8割が反ブッシュだったって言うからそれを聞くとまだ絶望的じゃないけど、そういう州もあるのに全国的にはブッシュが勝つってのは相当危険な状況を表してるよね。日本だってそんなに変わらないよ。いろいろ問題があっても与党の中じゃ比較的反戦的な集団だった最大派閥が発言しにくくなって余計に首相が調子にのる事態になったし悪くなる一方だよ。

知らなかったけどアメリカ兵には腹が出た40歳のおじさんとかそういう一般的に家庭を支えてるような人がたくさんいるんだね。普通にショックだったよ。こういう大黒柱的な人が戦死したりしたらその先の家族はどうするのよ。下手すると毎日アメリカ兵だって犠牲になっててしかもその全ての人に家族がいて。イラクでは誰もアメリカに本気で感謝なんかしてないのにそれでも前線の兵士たちは犠牲になって。こんな現実があるのにどうしてこれをやめられないのか。
もっと違うやり方があるだろうに。誰の幸せを考えてるのか教えて欲しい。